![]() No2 愛してる。 |
|---|
| 相手に愛情表現をする場合、日本語では「愛している」や 「好き」という言葉があるように、タイ語では「ラック」や「チョープ」という言葉を使います。 私の感覚ですと「愛している(ラック)」は、本当に好きな人にしか使わず、この人は人間的に 好感が持てるとか、信用できる人に対しては、「好き(チョープ)」が、当てはまると思います。 しかし、 タイ語を話していると、時と場合によっては、相手の言葉に(こちらの勘違いで)ドキッとする場合 もあります。 ある時、仕事の関係で取引のある会社のタイ人女性担当者と話をしている時、じっと目を見つめられて「ラック クン(あなたを愛している)」と言われたことがあります。 その時、話をしていた 内容は、長い間、取引をして信頼関係が築けたので、これからのビジネスをどう展開していこうか というものでした。 一瞬、私は「ラック クン!って、僕を愛しているってこと?」と、ラック クンという文字が頭の中を かけめぐり、そして「それは駄目だよ。まずいよ」と一人悦に入り、自分の気持ちを説明しようと彼女 の顔を見ると、彼女は、顔色一つ変えず、ビジネスの話をしています。 私の頭の中に?が浮かんで 聞くとはなしに、彼女の話を聞いているとまた「ラック クン ムアンカップピーノーン(兄弟と同じように 愛している)」という言葉が出てきました。 その時、愚かな私は気づいたのです。「このラックは、日本語で いう「好き」という意味だ」と。 人それぞれ、「愛している」とか「好き」という言葉の捉え方は違うので、上記のことを読まれた方の中 には「勘違いする方が、馬鹿」と言われる方もおられるでしょう。 しかし、私にとって「愛している」という 言葉は、簡単に使える言葉ではなく、もっと意味が重いものなのです。 しかし、タイ人女性のラブレター を読むと「ラック」と「キットゥン」という言葉が頻繁に使われています。 「キットゥン」とは、直訳すると 「恋しく思う」という意味です。 手紙の書き出しは「お元気ですか」という言葉から始まり、次は「ラックとキットゥン」と続きます。 日本語 にすると随分、感情のこもった言葉が並ぶことになり、今では、余り手紙を書かなくなった日本人にとって 愛情溢れた手紙になります。 しかし、その愛情溢れた手紙が、しばしば誤解を招くもとになります。 「私を愛しているなら、お金を送って」、「あなたを愛しているから、親の治療費を送って」など “愛している”、“恋しく思う”の言葉の後に、お金に関する話題が続きます。 実際、本当にお金が必要な人もいれば、自分の欲望を見たすだけの人もいるでしょう。 “愛”とお金が 別と考えている日本人にとって、愛という言葉とお金が結びついているタイは、なかなか手ごわい相手だと 思います。 ここタイでは、“愛している”という言葉に溺れる前に、一歩立ち止まり、周りを見る余裕が必要かもしれません。 |
![]() No1 タイ人-日本人の結婚観 |
|---|
「結婚」という言葉から皆さんは何を思い浮べますか。 “家庭”“子供”“幸福”“未来”など、様々な言葉が浮かんでくると思います。 それは日本人であろうとタイ人であろうと、思い浮かぶ言葉としては、そんなに大差は無い様に思います。 ただ、「結婚」の重さやとらえ方に大きな違いがあると、私は感じています。 私が今している業務では、自分の目の前で様々な形の結婚を見る仕事です。 それは日本人とタイ人の文化、 考え方の違い、男女間の修羅場を見るということでもあります。 日本人にとって、「結婚」とは、夫婦で共に苦労し、幸せも分け合って、力を合わせて良き家庭を築き、世間にも認められる という様な感覚があると思います(最近は、その感覚も薄れているかもしれませんが)。 しかし、タイ人は 「結婚」という行為に余り重点を置いていないのではないかと感じることが多々あります。 例えば、子供もいて、夫と一緒に生活しているにもかかわらず、婚姻登録をしていないとか、自分が 嫌だと思えば、割と簡単に離婚してしまうなどです(離婚に関しては、今の日本の離婚率の増加を見ると 同じかなと思います)。 タイ人女性の一つのパターンとして、若い時に子供を生んでいる人が多いのですが、婚姻登録をしていない 夫婦も多いです。 あるタイ人女性は、私に「婚姻登録なんかして、もし、別れることになったら、財産や子供の親権を決めるのが、 面倒くさいでしょう。登録してなかったら、私が稼いだ財産は私の物だし、子供も私のものでしょう」と言いました。 実は、彼女のその言葉に、大変重要な意味が含まれています。それは「男を信用していない」ということです。 「男は浮気者で、働かず、いつ何処へ行ってしまうかわからない」と多くのタイ人女性は感じているのです。 例えば、タイ人妻の連れ子の在留資格(定住者)を申請するとき、私はタイの親権証明書(母親が単独親権者 であることを証明するもの)を一緒に提出するのですが、その中で大抵出てくる言葉は「前夫は、行方がわからず、 連絡もとれない」というものです。 この言葉を私に言った女性の父親も、彼女が幼少の頃、家を出て行ったきり、 未だ行方が知れないそうです。 一方、日本人男性はと言うと、タイ人妻のビザが発給された後、決まって皆さん言われるのが 「妻の連れ子を日本に連れて行きたいのだが、どうすれば良いか」というお問い合わせです。 私はその言葉を聞くたびに、深く感心します。 タイ人の男性でも、同じ事をする人はいます。しかし、日本人男性が言うその言葉は、 何か使命感のようなものを感じます。 そして、タイ人女性の日本人男性に対する評価は 「責任感がある」となるわけです。 タイ人女性を好きになった後、その責任感がある故に「きちんとしなければ」と思い、 結婚を申し込むと“タイ人女性は、あっさりOK。 彼女の両親にも会ったし、 さぁこれで二人は結婚に対する思いも共有した。 二人で力を合わせて人生を歩むぞ!”と、一緒に生活を始めて見ると、 “あれあれ、こんなはずじゃなかった”と感じる方が大勢いるようです。 勿論、真剣に結婚について考えているタイ人女性も大勢います。 誰でも簡単にOKするわけでもありません。 しかし、タイ人女性は心の中で「男はいつか自分を捨て、何処かへ行くのではないか…」 という思いがあるように私は感じています。 |